ログと分析
CDN の転送量、キャッシュヒット率、ステータスコード、地理的分布を確認し、個別のリクエストを検索してサイトを診断する方法を説明します。
CDN の統計は、エッジノードが記録するアクセスログから生成されます。アカウント全体のトラフィック分析ページ、各ドメインのトラフィック分析タブ、ファイアウォールページの WAF 分析およびイベントログタブの 3 か所で確認できます。各ドメインには、設定の問題を調査するための診断ツールもあります。
アクセスログがエッジから分析システムに届くまでには少し時間がかかるため、直近数分間のトラフィックはまだ表示されないことがあります。
アカウント全体のトラフィック分析
CDN → トラフィック分析に移動します。コンソールの URL は /cdn/analytics です。
- ドメインフィルター: デフォルトでは、すべての CDN ドメインの合計が表示されます。単一のドメインを選択することもできます。
- 期間: デフォルトは過去 7 日間です。秒単位で指定できます。
このページには、次の項目が表示されます。
| セクション | 内容 |
|---|---|
| 合計転送量 | 指定期間内にエッジが訪問者に送信したレスポンスボディのバイト数 |
| 合計リクエスト数 | エッジが処理したリクエスト数 |
| キャッシュヒット率 | 全リクエストのうち、エッジキャッシュから応答したリクエスト(HIT または STALE)の割合 |
| 国・地域数 | トラフィックの送信元となった国または地域の数 |
| 上位ドメイン | ドメインごとの転送量、リクエスト数、キャッシュヒット率 |
| 地域別トラフィック | 国または地域ごとの転送量とリクエスト数 |
| 上位 URL | リクエスト数が多いパス(クエリ文字列を除く) |
| HTTP ステータスコード | ステータスコードごとのリクエスト数 |
| ブラウザー | User-Agent から識別したブラウザー |
ドメイン別のトラフィック分析
ドメインを開き、トラフィック分析を選択します。コンソールの URL は /cdn/domains/<domain>/traffic です。右上で期間を選択します。デフォルトは過去 7 日間です。
概要
- 合計リクエスト数、合計転送量、キャッシュヒット率、平均応答時間。平均応答時間は、エッジがリクエストの処理にかかった時間を秒単位で表したものです。
- 2xx 成功、3xx リダイレクト、4xx クライアントエラー、5xx サーバーエラーのリクエスト数。
- 上位 URLと、各パスのヒット数および転送量。
- HTTP ステータスコードの内訳。
5xx レスポンスの急増は、通常オリジンの問題を示します。診断(以下を参照)を実行し、エッジがオリジンに接続できることを確認してください。4xx レスポンスが増加した場合は、ファイアウォールのイベントログで、セキュリティルールがリクエストをブロックしていないか確認してください。
地理的分布
世界地図と国・地域の一覧に、それぞれのリクエスト数と転送量が表示されます。訪問者の位置はクライアント IP アドレスから判定します。
リクエストの検索
選択した期間内の個別のアクセスログを検索します。
- リクエスト ID(完全一致)、URI(部分一致)、ステータスコード、クライアント IPのいずれかのフィルターを入力します。
- クエリをクリックします。結果は新しい順に表示され、1 ページあたり 20、50、100、200 件から選択できます。
- 項目の 詳細を表示をクリックすると、次の情報を確認できます。
- 基本情報: 時刻、ホスト、メソッド、ステータス、完全な URL、スキーム、クライアント IP、リクエストとレスポンスのサイズ、処理時間、キャッシュ状態。
- リクエストヘッダー: User-Agent、Referer、X-Forwarded-For、Accept-Language など。
- レスポンスヘッダー: Content-Type、Cache-Control、ETag、Last-Modified と、オリジンが返した値。
- アップストリーム: オリジンアドレス、オリジンのステータス、接続・ヘッダー・レスポンスの各所要時間。
- SSL: TLS プロトコルのバージョンと暗号スイート。
- 地理情報: 国、地域、都市、ISP、ASN。
- CDN: リクエストを処理したノードとキャッシュ状態。
すべてのレスポンスには X-Request-ID ヘッダーが含まれ、その値がここで使用するリクエスト ID です。トラブルシューティングやサポートへの問い合わせで、特定のリクエストを探す際に使用してください。
WAF 分析とイベントログ
セキュリティイベントはファイアウォールページにあります。WAF とセキュリティを参照してください。
- WAF 分析には、イベント総数、ブロック数、攻撃元 IP 数、発動したルール数が表示されます。イベントのタイムライン、発動回数の多いルール、攻撃回数の多い IP も確認できます。過去 1 時間、24 時間、7 日間、30 日間から選択するか、任意の期間を設定できます。
- イベントログには、ブロック、チャレンジ、レート制限の対象となった各リクエストが表示されます。アクション、IP、URI で絞り込めます。項目を展開すると、ルール ID、ルールの種類、メッセージ、一致したキーと値を確認できます。
診断
ドメインを開き、診断を選択します。コンソールの URL は /cdn/domains/<domain>/diagnostics です。
- 確認するホスト名を選択します。
- 診断を開始をクリックし、完了するまで待ちます。
診断では、次のチェックを実行します。各チェックは、説明とともに合格、情報、警告、エラーのいずれかを返します。
| チェック | 確認内容 |
|---|---|
| DNS 名前解決 | ホスト名の名前解決先が CDN になっているか |
| オリジンへの接続 | エッジがオリジンに接続できるか |
| オリジンのリダイレクト | オリジンの HTTP から HTTPS へのリダイレクトが、現在の SSL モードでリダイレクトループを引き起こすか |
| SSL モードの整合性 | SSL モードがオリジンのプロトコルとポートの設定に合っているか |
| オリジンの SSL 証明書 | オリジン証明書が有効で、ホスト名と一致しているか |
| HTTPS の強制 | HTTPS の強制が証明書の状態と矛盾していないか |
| 混在コンテンツ | HTTPS ページが HTTP リソースを読み込むリスク |
| プロトコルの切り替え | HTTP と HTTPS の設定の組み合わせが適切か |
ページ上部には、ドメインの現在の SSL モード、HTTPS の強制、HTTP と SSL の状態も表示され、診断結果と比較できます。
API
すべての統計エンドポイントには startTime と endTime が必要です。形式は YYYY-MM-DD HH:mm:ss です。結果を 1 つのドメインに限定するには、domain_id を追加します。
curl -G "https://api.yeap.cloud/api/user/traffic/stats" \
-H "Authorization: Bearer <token>" \
--data-urlencode "startTime=2026-10-01 00:00:00" \
--data-urlencode "endTime=2026-10-07 23:59:59" \
--data-urlencode "domain_id=123"レスポンスには、total_requests、total_traffic、avg_response_time、cache_hit_rate が含まれます。その他のエンドポイント:
| エンドポイント | 返される内容 |
|---|---|
GET /api/user/traffic/map | 国または地域別の統計 |
GET /api/user/traffic/top-urls | 上位 URL |
GET /api/user/traffic/status-codes | ステータスコードの内訳 |
GET /api/user/traffic/browsers | ブラウザーの内訳 |
GET /api/user/traffic/top-domains | 上位ドメイン |
GET /api/user/cdn/domains/{domain}/traffic | 1 つのドメインの概要と時系列データ |
GET /api/user/traffic/logs | リクエストログの項目。request_id、uri、status、client_ip、page、pageSize を指定できます。pageSize は最大 200 です |
POST /api/user/cdn/diagnostics/run | 診断を実行します。ボディとして {"hostname": "www.example.com"} を送信してください |
現在、生のログファイルのダウンロード、リアルタイムのログストリーミング、外部ストレージへのログ送信はできません。データをエクスポートするには、リクエストログのエンドポイントからページごとに取得してください。